卵巣のう腫の手術経過の記録*・゜
術後2日目は思いのほか体調トラブルが多発しました。
これから卵巣のう腫の手術を控えている方に、少しでも参考になる内容があれば幸いです。
術後2日目(入院4日目)
スケジュールはシンプルです。
6:00 起床
8:30 朝食
12:30 昼食
18:30 夕食
21:00 病棟消灯
床ずれ…?
術後2日目は、尾てい骨の上あたりがとっても痛くて目覚めました。
入院生活で一番不快な目覚め
病院のベットが硬かったので、前日(手術翌日)から若干痛いなーとは思っていたのですが、寝ているしかないし、まぁしょうがないよねって思って気にせず寝ていたわたし。
そしたら思いのほか限界が早く、次の日の朝には寝ていられないほど痛くなって思わずナースコール。
看護師さんに患部を見てもらうと、真っ赤でちょっと水ぶくれなっていて、もう仰向けで寝ない方がいいとのこと。
このまま放って、気にせずに仰向けで寝続けると「褥瘡(じゅくそう)(通称:床ずれ)」になってしまい、一回そうなってしまうとかなり痛く、そして治りにくくなってしまうそう。
この尾てい骨の上あたりは「仙骨部」といい、仰向けで寝るとちょうど当たってしまうため床ずれになりやすい場所みたい。
床ずれは、介護を要するような寝たきりの高齢者になりやすい症状と言われました。
25歳で2日寝続けただけで床ずれ予備軍を作ってしまった…
わたしは結構仙骨が出ているタイプで、術後寝返りも全く打てなかったので、局所圧迫されてこんな二次災害が起きてしまいました。
元々ベットのマットレスは柔らかめが好きなのですが、やっぱり硬いベットはわたしには合わないみたい。
術後2日でまだ結構寝てたかったのですが、この床ずれ予備軍のせいで、起床後寝るまでベットに横になれませんでした。
そして寝るのがこの日以降の入院生活において最大の難関になってしまったのですが、これについては以下に後述します(-ω-)/
目次から飛ばせます
朝食で心臓バクバク…
お粥ではなく普通のご飯になりました(^^)/
食欲も普通にあって、体調も悪くなかったのですが、食べはじめるとなんか左のあばら骨あたりがちょっと痛い…?
朝の床ずれ騒動ですっかり忘れていたのですが、前日(手術翌日)の夜の食事の際、胃がポコポコ鳴っているような違和感がありました。
看護師さんに、『次の日になっても治らなかったらまた教えて』と言われていたのですが、就寝後朝食までは胃のあたりの違和感は気になっていませんでした。
でも朝食を食べ始めると、胃がポコポコ鳴っている感じはないのですが、同じような場所で違和感が。
そしてこのとき、この左のあばら骨あたりって心臓じゃない?と思いました。
そして改めて手を当ててみるとちょっとドキドキしてる…
なので食事のペースは落として、身体に負担をかけないように時間をかけてゆっくり食べました。
そしてまた看護師さんが食器を下げに来てくれたときに症状を伝えると、すぐに先生に報告してくれました。
急遽、心電図検査をすることに
担当医が部屋に来て、診察してくれました。
恐らくあばら骨あたりが痛いのは気腹痛で、手術前夜から手術翌日の夜まで、丸2日ほど食事をしていなかったので、食事にまだ身体がついていかず、こういう症状が出たのではないかという見解でした。
気腹痛については以下に後述します。
目次から飛ばせます
でも念のため、心電図検査をすることに。
わたしは元々、手術前検査で心電図の測定値が引っかかり(若干の具合で)、精密検査で心エコー(超音波)をとったのですが、その結果は無事問題なし。
ただそのこともあって、今回の朝食時の症状はちょっと心配でした。
一人で気にしていても良いことないと思ってるので、すぐ言うタイプです
心電図検査は、循環器内科の方が部屋に来てくれて、その場で行われました。
専用の部屋に案内されるのではなく、この場で検査ができることに驚き。
心電図検査の際に起床ぶりにベットに横になると、忘れていた床ずれ予備軍が…激痛…(笑)
こればっかりはしょがないので耐え、なんとか検査の時間を乗り切りました。
短時間だったからよかった…
朝食を済ませた後も検査前まで心臓のバクバク感は続いていたのですが、検査が終わって起き上がると、次は右の肺あたりで急に痛みが…(笑)
息を吸うたびに結構痛いぞ?
ただこれはまぁきっと気腹痛で、検査で横になった状態から割とパっと起き上がってしまったので、身体に負担がかかったからかなぁと思いました。
結果は?
検査後はすぐに結果を見た担当医が来てくれて、どうだったか教えてくれました。
心電図の測定値を見る限り、心臓は異常なし
良かった!!
なので、最初の所見通りだろう、とのこと。
恐らくあばら骨あたりが痛いのは気腹痛。
手術前夜から手術翌日の夜まで丸2日ほど食事をしていなかったので、食事にまだ身体がついていかず、こういう症状が出たのではないかという見解。
実際わたしも検査が終わった後は右肺あたりが痛くなって、心臓のバクバクは収まったので、そのことも伝えました。
右肺あたりの痛みも案の定「気腹痛」の影響で、段々に良くなっていくとのこと。
検査もして問題なしとわかり一安心。
不調があるとすぐ言うお騒がせ野郎ですが(笑)、相談して調べてもらえてよかったなぁと思いました。
昼食前に主治医も来てくれて、『さっきの心電図結果、なんなら入院前よりよかったよ!(笑)』と教えてくれました。
私は入院前までずっと主治医に診察してもらっていて、入院前の検査結果やわたしの身体については主治医が一番詳しいです
「ほんとですか!(笑)」とまたびっくり。あの痛みは本当に心臓関係なかったみたいです(笑)
やっと点滴が外れた
前日(手術翌日)の夜から点滴は終わっていたのですが、夕食時に不調(胃がポコポコ)だったので、点滴の管は通したままでした。
一連の不調は気腹痛ということで、先生からの許可を得て、ようやくお昼に点滴を外してもらえることに。
点滴は終わっているのに注射針は腕にさしてあるままで、管がぐるぐる巻きになってネット包帯で固定されているのが地味に邪魔で若干痒くなっていたので、やっと外してもらえてハッピー(*^^)v
これで、身体についた器具や管系が全て無くなりました。
解放感!!
昼食を食べたときはどう?
どうせ今回もまたあばら骨あたりがどこかしら痛むんだろうと思いながら、なるべく身体に負担をかけないように、ゆっくり食事をしました。
すると今回は、全く不調なく食べきることができました。まさかの!よかった!!
看護師さんも様子を見に来てくれたのですが、全然大丈夫でした(^^)/
この昼食後以降、私のあばら骨あたり(胃、心臓、肺)の不調は気にならなくなりました。
病は気から的なやつで大丈夫とわかって安心したのか、時間の問題か(笑)
気腹痛って?
結局わたしの前日(手術翌日)の夜からこの日(手術2日後)の朝までの不調は全てこの「気腹痛」で片付いたのですが、この気腹痛は元々想定内の症状で、事前に病院からいただいていた書類にも書いてありました。
以下、その書類に書いてあった内容の引用です。
気腹痛とは
術後に肩や上半身に生じる痛みのことです。手術中にお腹の中をよく見えるようにするため、炭酸ガスを使用しお腹を膨らませます。その影響で気腹痛が生じますが、自然によくなるため心配はいりません。症状が強いときは医師または看護師に伝えてください。
気腹痛が生じることはわかっていたので、不調が気腹痛とわかれば、わたしの中では安心。といった感じでした。
ただ上半身といっても、上半身にはさまざまな臓器もあるので、この痛み不調が気腹痛なのか自分ではなかなか判断がつかなかったです。
なので毎回看護師さんに伝えました(笑)
手術の翌日からこの気腹痛は生じていて、手術翌日に主治医が様子を見に来てくれたときにも気腹痛があると話していました。
でも食事前までは、ただ上半身(主にあばら骨あたりと肩)が痛かっただけで、臓器って感じはしなかったので、単純に「気腹痛」なんだなってわかりました。
自分で不調が「気腹痛」なのかがわからなくなったのは食事の開始から。
結果、
- 前日(手術翌日)の夕食後、胃がポコポコ鳴っている感覚も
- この日(手術2日後)の朝食後、心臓がバクバクする感覚も
- 息を吸うたびに右肺が痛くなったのも
わたしの場合は心配ご無用な「気腹痛」でした。
ただ上に書いた3つの症状は一過性で、気腹痛として後半症状が残ったのは「右肩の痛み」でした。
前半はひたすらあばら骨あたりに違和感や痛みを感じました
「右肩の痛み」は感覚的には、翌日(手術3日後)くらいまで割と痛くて、翌々日(手術4日後)はちょっと痛いかなーくらい。
その後は肩こりのような感じが続き、3日程度で完全に症状がなくなった気がします。
これはすごく個人差ありそう
何故だかわかりませんが、気腹痛を経験したことのある看護師さんも『右肩がずっと痛かった』と言っていました。
床ずれ予備軍「仙骨」を守ってどう寝る?最難関となった睡眠
そんなこんなで夜になり、寝る時間がやってきてしまいました。
床ずれ予備軍と戦うときがきた
看護師さんには、『寝る体制は仰向けではなく横向き。1~2時間おきに反対向きに体勢を変えてね』と言われました。
でも手術後2日しか経っていなくて、私はお腹の右側に2.3センチの切開傷、左側には腹腔鏡の傷があります。
横向きで寝ると、ギリギリ傷に当たりはしなくても、なんか痛い気がして怖くて思いっきり横向きには寝れない!どうしよう!
看護師さんには『傷を気にしないで横向きになっちゃって大丈夫』と言われたのですが、こういうところわたしビビリなんです。怖くて無理。
試行錯誤しても寝る体勢が迷子で、ナースコールで相談しました。
すると、やっぱり看護師さんはプロ。
クッションを持って部屋に来てくれて、傷をかばいながらも横向きで寝る体勢をレクチャーしてくれました。
その体勢は
- リクライニングで「頭」も「足」も上げる(心地いいと感じる高さまで、結構上げちゃってOK)
- クッションを寝る向きの反対側から腰を持ち上げるようにおく
こうすると、真横ではなく斜め横向きの体勢で安定することができます。
これで、無事に仰向けになることなく、ビビリのわたしでも熟睡することができました。
そして不思議と1~2時間おきに目が覚めたので、その度に左右の向きを交換しました。
これが地味に大変だったのですが頑張った
わたしを救ってくれた2つのアイテム
看護師さんが貸し出してくれたクッションがこちら↓
体位変換器 バナナフィット
その名の通り、体位を変換するための専用クッションでした。
これが良すぎて、退院時点でもまだ治らなかったらポチろうか真剣に悩みました。
結局退院時点でも治らなかったのですが、値段が高くて諦めた(笑)
ちなみに、わたしの仙骨ちゃんを守ってくれたのグッズは他にも。
エスアイエイド という名前のパット。
結構厚みがあるふかふかなパットで、患部の摩擦を予防して、圧迫の痛みも和らげてくれるもの。
水ぶくれを絶対潰したくなかったので、摩擦はどうしても避けたかった…
入院中に看護師さんに貰ったらすごく良くて、これは実際にわたしも大量に購入し、退院後1週間後になる今でも相棒(笑)
床ずれまでには至っていないのに、これでも治すの長期戦…
わたしはかなりの敏感肌で、絆創膏の粘着面でもかぶれてしまうタイプため、最初看護師さんに貰うときにわたしでも大丈夫か聞いたら、『かなり粘着力が弱いから大丈夫だと思う』と貼ってくれました。
そしたら本当に全然荒れなくて、下着の摩擦からも守ってくれるし、もちろん圧迫の痛みも軽減してくれるしすごくよかった。
1枚あたり300円程度でこれも高いので、わたしは切って使っています(笑)
これは必需品なので奮発して買いました(-ω-)/
バナナフィットとエスアイエイドのお陰で無事に寝ることができて、ふいの最難関突破!といった感じで術後2日目を乗り切りました。