先日、卵巣嚢腫の摘出手術をしました。
手術方法は、腹腔鏡と小切開。
わたしの卵巣嚢腫は大きかったので腹腔鏡だけで摘出は難しく、2.3センチ切開もしました。
ということで実体験をブログに残します
これから卵巣嚢腫の手術を控えている方に、少しでも参考になる内容があれば幸いです。
手術前日(入院1日目)
手術の前日から入院して、術後4日目に退院。
入院期間は6日間。
今はコロナで面会が一切不可なので、一人でアマプラを見まくる入院生活でした(;・∀・
9:30 入院受付
10:00 入院部屋へ案内
麻酔の説明(麻酔科)
使用薬の説明(薬剤師)
診察(産婦人科)
12:30 昼食
15:00 浣腸1回目
16:00 お風呂
18:30 夕食
20:00 浣腸2回目
21:00 病棟消灯
浣腸三昧
いやぁ、1日に2回浣腸するって…(笑)
手術前に腸を空っぽにする必要があるみたいで、前日に2回も浣腸しました。
おかげさまでお腹はぺしゃんこに。
ちょっと辛かったのは、2回目の夜の浣腸が痛かったこと。
1回目の看護師さんは全く痛くなく入れてくれたんだけど、2回目の看護師さんは痛かった…
点滴は看護師さんによって痛い痛くないがあるのはわかってたんだけど、まさか浣腸も看護師さん次第で変わるとは…
1回目の看護師さんはベテランで慣れてる感じの方で、2回目の看護師さんは若い可愛いギャルでした。
そしてギャルに浣腸してもらうのは、なかなかカオスというか、かなーり恥ずかしかった。笑
出家したかと錯覚した夕食
手術前夜の夕食が、なかなかのインパクト。
流動食で味もほぼないので、もう一気にグビっと飲み干したって感じ。
唯一美味しかったのはジョア(笑)
手術前に鉄分と葉酸が必要なのかな?と思わせるこのチョイス
手術前日、食事が可能なのは夜の20時まで。
でも実際、この夕食は19時には食べ終わっていたので、それ以降は何も食べませんでした。
ちなみに、お昼ご飯は普通食で美味しかったです(^^)
手術当日(入院2日目)
さあいよいよ手術当日。
食事は一切取れない1日でした。
手術に対する不安やドキドキ感はなく、ぐっすり眠れて起床しました。
6:00 起床
7:00 水が飲めるデッドライン
10:00 点滴開始
15:00 手術
21:00 病棟消灯
朝の7時以降は水も飲めず。
その後の点滴で水分補給という感じでした。
普段は1日に2L以上水を飲むので、点滴で水分補給されているとはいえ結構辛かったです。
水が恋しかった
手術時間はいつわかった?
大体の時間がわかったのは前日夜、はっきりと時間がわかったのは30分前です。
わたしはこの日の手術患者の3番手で、手術時間は前日の夜に14時か15時くらい、とざっくり聞いていました。
なかなか時間がわからなかった
今はコロナで手術中の家族の立ち合いもNG。
だけど、手術中はいざというとき緊急連絡先に電話をかけるため、緊急連絡先となっている人は、手術の時間は予定をあけて電話に出れる状況にしていないとダメでした。
わたしは母親を緊急連絡先にしていたので、母親になるべく早く手術の時間を伝えたかったのですが、前日夜まで午後ということすら伝えられない感じでした。
そして最終的に時間がわかったのは30分前。
看護師さんが、『時間が決まりました』と部屋にきて教えてくれました。
手術までの流れ
手術30分前、時間がわかってから私の行動は、
- 母親に連絡
- 歯磨き
- 貴重品の管理の確認
- お手洗いを済ませる
という感じでした。
手術室に貴重品は持っていけないので、全て貴重品ボックスに入れて鍵をかけ、鍵を腕につけていました。
お手洗いを済ませておくのは、看護師さんからの指示です。
歯みがきは、術後しばらくできないだろうなーと思っていたので、朝歯みがきをして何も食べていなかったけれど、直前でも歯みがきをしておきました。
これ個人的に大正解!翌日の夕方まで歯みがきできませんでした
そして部屋を出る時間になり、看護師さんと歩いて手術室へ。
意識がぴんぴんした状態で″中央手術室″という扉を開けて手術室に入っていくとき、手術の実感がすごく湧きました
急に緊張してきたよ
「この扉見たら急に緊張してきました~」
と言いつつも、看護師さんとおしゃべりをしながら和やかなムードで手術台へ。
「ここで手術するんですか!?」
『そうだよ~』
なんていう会話をしながら手術台へ横になりました。
看護師さんや先生たちがいるなかで、医療用語が飛び交っていて、医療ドラマの中にいるみたい…なんて思ってました。
ただ自分が思っているより緊張してたのか、身体が赤くなっていたみたいで、看護師さんたちが『体赤い~』などと話していて、大丈夫かな私…?と一瞬不安になったりも…
そんなこんなで麻酔のマスクをあててもらい、気づいたら全身麻酔がかかってました。
目が覚めたら
気づいたら、自分の個室の部屋にいました。
当たり前だけど、麻酔がきくと本当に意識がなくなって、いつの間にか手術が終わってた。
1歳くらいに手術で全身麻酔はしたことがあったのだけど、物心ついてからは初めてだったので、本当にこんな感じなんだなって思いました。
麻酔の力って本当にすごい…
まだ麻酔が少し残った状態で意識が朦朧とするなか、なんとなーく覚えているのが、びっくりするくらい自分の身体が震えていたこと。
部屋に戻ってから、看護師さんが布団をかけてくれていたのがなんとなくわかったのだけど、まだうとうとしていてそのまま眠っていました。
そこからしばらくして(どのくらい時間が過ぎたのかは不明)暑さで目覚め、ナースコールで看護師さんを呼びました。
やっぱりわたしはすごく震えていたみたいで、電気毛布や布団などをたくさんかけてくれていました。
暖房もマックス
手術室は冷えているのもあって、術後は寒くて震える人が多いみたい。
そして、一旦身体が温まったので電気毛布と布団は外してもらいました。
スマホで時間を確認できるほど意識が戻ったのは20時くらい(術後5時間後)。
この頃には母親にもLINEを送れました。
部屋の中には心電図の機械があり、自分は酸素マスクをつけていて、ビジュアル的には重症感がすごかったのですが、気持ち的には元気でした(^^)/
酸素マスクは、意識が戻って割とすぐに取ってくれました
何より、先生から手術は無事成功に終わったと告げられたときは一安心。
腹腔鏡で卵巣嚢腫の状態を確認してから、切開する位置を決めると言われていたので、切開した位置なども教えてくれました。
体調は?
寝ている状態で、傷が痛むわけでもなく、気持ち悪さや吐き気もなく、体調の悪さはそれほど感じなかったですが、少し微熱がありました。
ただ何より、身体中にいろいろな管や器具がついていて、重かった…
特に違和感がすごかったのが、尿管カテーテル。
術後しばらくお手洗いに行けないので管がついていたのですが、身動きするたびにちょっと当たって痛いというか、なんか気持ち悪い感じ…(笑)
エコノミー症候群予防で足のふくらはぎにマッサージ器が巻かれていたのですが、それだけが気持ちよかったです(*’ω’*)
寝たきりで身体はバキバキだけど、あまり身体は動かせない…
という感じでしたが、足は膝を立てたり伸ばしたりができたので、ひたすらそれをやってた気が(笑)
膝を立てた体勢が結構楽でした
看護師さんが神様だった
この日の夜担当の看護師さんが本当に本当に親切な方でした。
わたしの意識が戻ってからは、テレビを見やすい位置にずらしてくれたり、持参していたスマホスタンドの角度もいい感じに調節して、手に届く範囲でティッシュやごみ袋のセッティングをしてくれました。
夜通し様子を見に来てくれて、私が目覚めたときには
『温度大丈夫?』
『さっき来たときより部屋が涼しくなってるけど寒くない?』
などと声をかけてくれました。
たくさんの部屋を巡回する中で、わたしの部屋が前回来たときより涼しくなってるってわかるのすごくない?
看護師さんって本当に気が利くなぁと、ましてこの方は看護師が天職だなぁと、勝手に思ってました。
謎だった「うがいのお手伝い」とは?
術後の生活の流れが書かれた書類の中に、「看護師がうがいのお手伝いをします」という記載があって、個人的にすごく謎でした(笑)
そしてついに、術後看護師さんが『うがいする~?』と聞いてくれてうがいを。
- 看護師:ジョーロのようなコップでわたしの口に水を含ませる
- 看護師:洗面器的なもの(うがい受けというらしい)をわたしの顔の横に置く
- わたし:横向きに水を吐き出す
これが謎だった「うがいのお手伝いの正体」でした(笑)
術後もしばらく水を飲めなかったので、口の中がなんか気持ち悪かったのですが、このうがいだけでもかなりすっきりしました。
でももうちょっと口の中をすっきりさせたかったわたしは、水のなかに少しマウスウォッシュを入れてほしいとお願いし、マウスウォッシュでうがいさせてもらいました。
優しい看護師さんだったからお願いできた…
ちなみにマウスウォッシュは「コンクールF」です。
ようやく口の中の気持ち悪さもなくなって、マウスウォッシュ持ってきてよかったってすごく思いました。
そんなこんなで手術は無事終わりました。よかった…!!